TOP > ブログ > 発注者と一緒に行なう設計
建築情報
2016/02/26

発注者と一緒に行なう設計

ブログ
多くの人にとっての大きな買い物である、住宅。

その設計をオーダーメードで進めていく建築研究所について、
建築雑誌から紹介させていただきます。

発注者と一緒に行なう設計

その事務所の設計はまさにオーダーメードです。
設計の流れとしては、まずシンプルな図案を発注者に提示します。

その図案には、部屋の大きな配置と出入り口の一程度で窓も記載されていません。
場合によっては、屋根の形さえ記しません。

その図案をたたき台として使用し、
発注者からの要望を引き出して、方向性を確認しながら進めていくのです。
時には、発注者の話に合わせて図面を加工していくこともあるといいます。

個人住宅の場合は、
発注者がプロに対して口を挟むことを遠慮してしまうこと多々あります。
最初はあえて簡易な形にすることで、自由に意見を出しやすくなるのです。

また、目標を言葉で表現して共有することも重要です。
そうしなければ、議論を進めていく際の軸がなくなってしまうのです。

建築界の人間以外でも分かるような言葉をコンセプト決めでも意識することで、
過去にはコンペで選ばれたこともあります。
 
この事務所は一緒に考えていきたいという発注者の方に是非お勧めです。

オーダーメードとも言える発注だからこそ、
発注者との意見交換には力を注いでいます。

環境を守り、地域の開発を進めたいという発注では、
計画地の昔の様子を聞くことから始まりました。

以前の建物の再現図を作成したり、近くの神社のお祭りにも参加したりした。

また、パタンランゲージにより、
目標を共有していることの確認も行ないました。

コンペではなく、特命でうける事が多いからこその設計スタイルでしょう。