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建築情報
2017/06/07

レ形ブレースの耐震天井 -天井裏に置く設備との干渉を避ける-

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建築雑誌から紹介させていただきます。

天井裏に設置した設備機器との干渉を避けられる耐震天井工法が登場した。
シグマ技研(横浜市)が開発した「レ形ブレース構法のΣ(シグマ)耐震天井工法」だ。

独自の金物などを使うのが特徴で、特定天井に対応している。
野縁受け方向に加力した試験では、5090Nの許容耐力を確認した。
同システムの重量は、1㎡当り20kg程度。

ブレースはV形に組むことが一般的。
しかし、天井裏には設備機器を置くのでV形で均等にブレースを設置することは現実的に難しい。
新工法では、一部のブレースをV形ではなくレ形を対象においたハ形、あるいは逆ハ形とすることで、
障害物の干渉を避けてブレースを設置しやすくする。

耐震性を高めるために、ブレース上端と下端の接点に「箱金物」を使用している。
さらに、ブルースには長さを微調整できるような自在継ぎ手を設けた。

同工法は、文部科学省と東京都の指定評定機関の審査により、国交省の告示771号に基づいて妥当であることが評価された。