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建築情報
2018/05/18

AIで変わる建築計画

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今や様々な業界で導入されている人工知能―AI―。

建築設計業界でも、
AIを活用した新たなシステム「LAPLACE―ラプラス―」の運用が始まろうとしています。


▮ LAPLACEとは


LAPLACEはスターツグループの研究機関であるスターツ総合研究所によって開発されたものです。
同システムは、従来、複数の専門家が1週間以上かけて行っていた賃貸住宅の建築計画を、なんと、わずか15分で自動作成することができるのです。

この自社開発したAIで肝となるのが、建設や不動産仲介、金融・コンサルティングなど事業を多角的に展開してきたスターツグループが蓄積してきたビッグデータです。
その情報量は、直近3年間の建築費データが約1600件、不動産仲介の募集データが2.5年分約2億件、成約データが20年分約31万4000件に上ります。

AIは、これらのデータを解析して判断基準などを抽出し、建築費や賃料、稼働率や賃料の推移などの最適解を算出。協力会社のリソースと連携しつつ、建築計画や事業計画を自動で作成します。

LAPLACEの主な操作手順は以下の通りです。

① 地理情報システムGISのデータから計画地を選択すると、容積率や建蔽率、用途地域など都市計画法にかかわる情報の一部を自動で取得。敷地境界などの条件を選択すると、建築可能な範囲を示す「鳥かご」が現れる。

② 上記のデータを基にAIが建築設計エンジンCADを用いて6パターンの建物ボリュームを提示する。「容積率がたかいもの」と「住戸数が多いもの」をそれぞれ3つずつ。

③ さらに、1つのパターンを選んでクリックすれば、建築費の概算や賃料、長期的な修繕計画などの事業計画書が生成される。簡易データも自動生成されるので、BIMデータとして設計者へ受け渡すことも可能。





LAPLACEで変わる設計業


設計者の作業を大幅に軽減するLAPLACE。
スターツグループは効果目標として、概算の資料作成に費やす時間の約90%削減・年間のコストは約9億円削減を掲げています。

LAPLACEの登場で、設計者は建物の使い勝手やディティールの検証など、よりクリエイティブな作業に集中できるようになるとされています。

設計の環境が、さま変わりする――そんな未来がすぐそこまで来ているのです。


建築雑誌より紹介。
LAPLACE…β版のグループ内利用を5月に開始。2018年内に提携企業向けのウェブサービス提供を目指す。