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勉強会
2016/11/10

第7回構造設計シンポジウム

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11/8、今年で第7回目になる構造設計シンポジウムに参加しました。

構造設計シンポジウムとは、構造設計者の技能研鑽の一環として、他企業と合同で行なう研修会です。
今回は、アトラス設計、カイ設計、クロスファクトリー、と合同でチーム分けをし
出されたお題についてチームで話し合いプレゼンテーションをしました。



今回のお題は
「プロ野球場の屋根の基本設計」



限られた時間の中、どのチームも急ピッチでプレゼン資料を作成していきます!!






投票により構造デザイン優秀チームを決めたのですが、
なんと!!今回、弊社の入社2年目社員である芥川君のチームが第1位に選ばれました!



「野球場を建設して、地域密着型のプロ野球団を誘致する」
という事業を背景とし、以下の設計条件がありました。
・板橋駅直結徒歩0分
・天然芝の雨天対応型球場!!
・世界最大級・収容人数8万人!!!


そこで優勝チームが考えた球場は、「板橋桜ドーム」です!!

建設地である板橋区には隠れた桜の名所である石神川があり、
それをイメージした屋根形状とするというコンセプトになりました。



球場の構造形式はラチスシェル、そして屋根はラメラドームを採用し、
木材を使用したラメラドームで桜の形を表現します。

屋根を作る上でスラスト反力が生じてしまうという問題点は、
テンションリングで外周を一周させることにより、成り立たせています。




芥川君はお題が事前に発表された時点で、やりたい構造の資料を集めていたそうです。
同じチームになった先輩設計士の方に、資料を元に積極的に意見を伝えていき、
アドバイスをいただきながらそれを形にする、というのがこのチームの特徴でした!!




芥川:日ごろやる機会はないのですが、木造が好きなので、今回木材を使用したドームを提案させて頂きました。

デザインや構造から自分達で自由に決めることができたので、普段業務では関わることのない経験ができ、とても勉強になりました。
そして何より、自分のやりたいことを皆さんにプレゼンできたのがとても楽しかったです。



構造設計の暦の長い人から浅い人、そして構造設計だけでなく意匠設計の方も一緒に
チームを組むことで、新しい知識や発想等多くのことを学ぶ事ができました。
また、プレゼンテーションの持ち時間が9分という時間の中で、
いかに自分のチームが作ったものが相手に伝わるかを考え
話の進め方や表現の仕方等もとても勉強になりました。


今回の経験を生かし、より良い設計ができるように社員一同取り組んでいきます。