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建築情報
2016/03/12

教育の場が交流の場へ

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道の駅には、小学校らしさを魅力として残しながらも、
地域と都市を結ぶ拠点としての新しい要素が融合しています。

建物は大きくわけて校舎棟と体育館棟に分かれています。
校舎棟は、教室の面影を残しつつ改修されています。
一部は減築し、既存建物の南面にそって増築をしています。

増築部分の2階は出入り自由の多目的スペースに、1階はピロティになっています。
校舎のままの外観では足を踏み入れにくいことから、
中間領域を作ることで入りやすくすることが目的です。

2階に増築された「まちの縁側」は、縁側のように寛げる空間を目指し、
南向きの全面ガラス張りとなっています。

設計当初から懸念されていたのは、
季節や天候による変動が大きくなる温熱環境の調節方法です。

それを解決するために、天井高が4.6mほどのこの空間は、
白い布が空気を緩やかに上下に分けています。

冬場は布の上方に溜まる暖気が28度まで上昇するとファンが回り、
ダクトを通し居住域に回る仕組みとなっています。

また夏場は、上方が30度以上になると自動に回り、熱気を排出していきます。
更に、独特のアイディアが光るのは、窓際に並ぶ34枚の蓄熱パネルです。

スチール製で片面は白く、もう片面は黒くなっており、内部には蓄熱体が入っています。
夏場は白い面を、冬場は黒い面を外側に向けて衣替えすることにより、
室内の温度調整が可能となっています。

 
今回の改修では、学校から用途変更をするため、
設計面では複数の法規制を乗り越える必要がありました。

宿泊施設や複合用途の建物に対する設計基準は小学校よりも厳しくなっています。

2階に宿泊室を設けたため、
既存の校舎が準耐火建築物だったのに対して、
改修後の校舎棟は耐火建築物まで耐火性能を上げなければなりませんでした。

耐火の改修はコストが上がるため、
当初は耐火建築物と定めなくてすむよう500㎡以下と出来る道を探しましたが、
増築する入浴施設も宿泊施設に含まれるなど道は険しく、
結果として耐火建築物の基準を満たす設計で改修することとなりました。

宿泊施設を作ることで、
学生のクラブ活動への活動や、合宿にも使う事が可能になります。

様々なイベントを打ち出し、都市からも人を呼び込むことにより、
利用者が何度も足を運び、地域を元気にしていくことに繋がれば……

そんな願いが込められています。