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建築情報
2019/04/25

うねる屋根で丘と一体化

ブログ

 

リング状スラブとガラスが取り巻く空間


大阪芸術大学にある2017年に新設されたアートサイエンス学科の新校舎




外との繋がりを重視し、誰もが気軽に立ち寄れる、開かれた建物を目指す。

設計するにあたってのポイントとして3つ挙げる。

1.うねるスラブについて


建物はスラブ・鋼管柱・耐震壁(耐震要素)の3つから構成される。

「どこからでも自由に出入りできる周囲に開いた形にしたい」という要望から、コストを抑えながらコンクリートで出来ないか検討し必要に応じて柱を立てて、最も単純な架溝にした。






2.中央に明るいワンルーム空間

内外の環境が混ざり合った明るい一室空間があり、スラブ上を回避することができる。





3.スラブの周りはシンプルな収まりにする

スラブを薄くする事でスラブの下に枠をつけ、そこにガラスをはめ込んで作るシンプルな建物である。また、うねりによる混ざり合った空間の演出をする。

 

つまり、アートサイエンスの新校舎は、屋根とのつながりを重視し、誰でも出入り自由な吹き抜けのワンルーム空間を中心に据えた建物である。